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猫麿の校正/ギター日記

仕事(校正業)、趣味のギターについての日記。

コンビニ人間への共鳴

仕事

 『コンビニ人間』には幾度となく「普通に○○」というフレーズが登場する。かく言う俺も、「普通に就職」できなかった人間の一人である。とはいえ、そんな自分を特に卑下するつもりはない。何かしら仕事をしてお金を稼がなければいけないという前提の下、自分の能力と適性を見極めて、フリー校正者という道を選んだだけである。

 フリー校正者の先輩たち、特に40歳以上の男性の方は俺に必ずこう言う。「普通に就職した方がいいよ。俺は年だからもう無理だけどね」

 ここでの「普通」とは、言うまでもないことであるが「正社員で」ということである。彼らの言葉に何ら異論はないし、俺を心配してくれているのだろうが、それができたならとっくにそうしているだろう。彼らの目には、俺は「普通のことができる人」として映っているのかもしれない。

 また、彼らは「自分が正社員じゃないこと」に関していつも引け目を感じているようである。あまりマイナスな言葉を吐かれるとこちらもモチベーションが下がってしまうのでやめてほしいのだが、「はい、はい」と気持ちだけは受け止める。正規雇用が当たり前だった時代の人間と、そうではない時代の人間のジェネレーションギャップである。

 

 確かに、仕事がきつい日も死にたくなるほど嫌になる日もある。ただ、俺はこの職業と働き方が結構合っていると思うし、仕事がもらえるだけでもありがたいと思う。俺は、校正というスキルがなければ、ニートになって野垂れ死んでいたレヴェルの人間なのだ。これは別に自己を卑下しているわけでなく、冷静に現実的な目で自己分析した結論である。