猫麿の校正/ギター日記

仕事(校正業)、趣味のギターについての日記。

校正≠添削

い エディタースクールでの初授業の時、一人ひとりが自己紹介をした。俺は校正者を目指したきっかけが、添削のバイトであるということを言った。すると、すかさず菅原先生が「校正と添削は違う。校正者が原稿を勝手に直すことはあり得ない」と仰った。校正者を目指す人の性格として、直したがりだったり完璧主義だったり、もっと言えば独善的な面があることを知っていたのだろう。そのご指摘通り、俺は校正を添削のようなものと思っていたことは事実であった。菅原先生から賜ったその金言は、在学中から現在まで常々心に留めている。ただ、一度だけほぼ添削のような仕事があったことは付け加えておく。商印校正の扱う対象は広いので、そういうこともあるのだ。

校正と校閲の違い

 例えば、以下のような手書きの原稿があったとします。

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 この原稿を見ながら、DTPオペレーター(デザイナー)がその通りに入力します。それを印刷したものを、「ゲラ」や「校正紙」などと呼びます(以下、イメージ)。

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 「校正」という作業ならば、この両者がイコールかを1字ずつ確認します(内容は気に留めない)。「校閲」という作業ならば、イングヴェイ・マルムスティーンというギタリストが本当に存在するのか、本当に王者と呼ばれているのか、その事実を確認します。「校正」と「校閲」の違いは、簡単に言えばそういうことです。

 

 ※1ヶ所、ありがちな間違いを入れてみました

 

 

 

 

 

挿入の校正記号

 他人のゲラを見ると、挿入の校正記号の書き方は二通りあることに気付く。一つ目はこれ。

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 入れる文字を全て、しっかりと囲む書き方。エディタースクールでは、この形で教わる。ただ、スクールでは引き出し線の先の二股は付けていない。個人的には、挿入の意味が明確になると思うので付けている。

 

 二つ目。

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 文字をあまり囲まない書き方。これのメリットは、早く書けることである。しかし、引き出し線と囲み線が離れると「(貝に」と見えてしまい、「私は(貝になりたい」と直ってくる可能性がある(実際にそういうことがあった)。

 

 校正記号は、人それぞれ書き方に癖があって意外と奥が深い。そういうことも、今後書いていこうと思う。

 

PILOT/ジャストミート スマート

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 個人的には、史上最高のシャーペンだと思います。握り心地、書き味、見た目、コスパ…どれをとっても申し分ない。店頭で触ってあまりに気に入ったので、楽天のはんこ奉行さんにて購入し名入れをしてもらいました。究極のシャーペン探しは、これにて本当にひと段落したと思います。

コンビニ人間への共鳴

 『コンビニ人間』には幾度となく「普通に○○」というフレーズが登場する。かく言う俺も、「普通に就職」できなかった人間の一人である。とはいえ、そんな自分を特に卑下するつもりはない。何かしら仕事をしてお金を稼がなければいけないという前提の下、自分の能力と適性を見極めて、フリー校正者という道を選んだだけである。

 フリー校正者の先輩たち、特に40歳以上の男性の方は俺に必ずこう言う。「普通に就職した方がいいよ。俺は年だからもう無理だけどね」

 ここでの「普通」とは、言うまでもないことであるが「正社員で」ということである。彼らの言葉に何ら異論はないし、俺を心配してくれているのだろうが、それができたならとっくにそうしているだろう。彼らの目には、俺は「普通のことができる人」として映っているのかもしれない。

 また、彼らは「自分が正社員じゃないこと」に関していつも引け目を感じているようである。あまりマイナスな言葉を吐かれるとこちらもモチベーションが下がってしまうのでやめてほしいのだが、「はい、はい」と気持ちだけは受け止める。正規雇用が当たり前だった時代の人間と、そうではない時代の人間のジェネレーションギャップである。

 

 確かに、仕事がきつい日も死にたくなるほど嫌になる日もある。ただ、俺はこの職業と働き方が結構合っていると思うし、仕事がもらえるだけでもありがたいと思う。俺は、校正というスキルがなければ、ニートになって野垂れ死んでいたレヴェルの人間なのだ。これは別に自己を卑下しているわけでなく、冷静に現実的な目で自己分析した結論である。

ブログリニューアル

 ブログをリニューアルしました。タイトルとデザインを変え、過去記事で仕事に関するもの以外は削除。今後は、仕事(校正業)のことのみについて書いていきます。他に書きたいことが出てくれば、サブブログを開設するかもしれません。

 

追記:音楽系の記事は復元しました。以降はサブブログ「猫麿のベース日記」を開設し、そちらで書く予定です。

iRig HD+AmpliTube 導入

 iRigを買うとAmpliTube 4 Deluxe(約35,000円相当)が手に入るというIK Multimediaのキャンペーンに釣られて導入してみた。いざ導入を始めると、音が出ない等のトラブルに見舞われ続け、一日半経ってようやく音を録るところまでたどり着いた。

 これまでPOD Farmを使っていたが、音のリアルさはAmpliTubeの圧勝である。ただしデフォルトではベースアンプの種類が少なかったので、手元にあった25creditでSVT-4PROのモデリングを追加してみた。これからは、AmpliTubeをメインのアンプシミュレーターとして使う予定である。